ぱちぱちぱちぱっちぱちーん、ぱち
ぱひゃーんぱつぃーん、ぱん!






佐助:「あ、拍手」

幸村:「おおぉ拍手でござる!うおぉぉ!燃ゆるぅぅぁああ!」

:「幸村、どうどう」

佐助:「よし…じゃ、ちゃん脱ごうか」

:「最高に無茶振りだな!お前が脱いだらどうだ?佐助☆
     きゃあアタシ佐助さんの腹筋が見たいわー(棒読み)」

佐助:「え?じゃ、じゃあ脱いじゃおうかな……ちゃんが見てくれるなら!」

幸村:「腹筋なら此処にありまするぞ殿ォォ!佐助の腹筋など見ずとも、此処に!」

:「ちょ、近い、近いって幸村!暑苦しい!皮膚が密着している!」

幸村:「なんと!破廉恥でござる!!…が、止められぬ!

:「いや止めろよ!!止めてくれよ!」

政宗:「Hey!ここはお前が脱いでオイシイ展開に持ってくべきだろ?」

佐助:「うわ、なんか嫌だけど気が合うじゃない、独眼竜」

幸村:「某も同意見でござる!殿の一糸纏わぬ姿が見たい!

「とんだ爆弾発言だぞ馬鹿アホ野郎が!
     じゃお前等が脱げよ意味分んねーよ何その俺様思考!」


幸村:「馬鹿ともアホとも言われた…」

佐助:「あー可哀想に旦那落ち込んじゃった、可哀想凄く可哀想本当可哀想

政宗:「おいおいどうする、真田のHeartがBlokenだぜ

:「む、無駄に英語と漢字を使いやがって……どうもしねーよなんとかなれ幸村。
     えーと、その、頭撫でてやっから」(わしゃわしゃ)

幸村:「ううむ…了解いたした殿!」

佐助・政宗:「う、羨ましい!」

:「なんとかしてくれこいつら!」





「おやおや…随分と楽しそうじゃないですか」





佐助:「この声は…!」

政宗:「A−ha、随分と酔狂なヤツが来たもんだ」

幸村:「うむ、まさか殿が居られる時に限って…」

:「え?誰?今日のゲスト?」

政宗:「Gestってーか、唯のAbnormalityだ」

:「は?アブノーマ……変態?ってことは」

光秀:「嗚呼、非道い非道い…行き成りやってきた善良な来客に変態だなんて…」(するり)

:「わ、え?ちょっと、なんだよ」

光秀:「私、傷付いてしまいました。慰めてください」

:「あらら、そうなの。なんか知らんがゴメンな」(なでなで)

光秀:「ああ…イイ……!」

佐助:「うわ明智!ちゃんに触るな!腰に手を廻すな!」

幸村:「殿の手の平は某だけの物でござるぅあー!」

政宗:「そしてそのは俺だけの物だ!Don’t touch!」

佐助:「それからその柔らかい頬っぺたは俺様の物!手ぇ退けな!」

:「つまるところ俺って何なのよ?!ホント疲れるよお前ら!」

光秀:「大変ですねぇ…貴方も疲れているんですか?」

:「や、もう日常茶飯事だし、そんなに気に病んでは無いな、うん」

光秀:「そうなんですか…全身全霊で貴方を癒そうと思っていたと言うのに

:「他の霊もやって来そうなんで遠慮しときます」

政宗:「!俺ンとこ来い!もっと熱く濃厚に癒してやる!Come here!」

幸村:「政宗殿は破廉恥でござる!殿此方へ!燃える愛で癒しまする!」

佐助:「いーやいや、ちゃんこっちおいで!なるだけ普通に癒したげるよ!」

:「あれ…なんだか佐助が一番普通に見えた…俺、疲れてるのかな」

光秀:「そうですよ、疲れておいでなのですよ、あまり血の気が見えませんから
    普段ならとても美味しそうな血の色をしてらっしゃるだろうに、残念ですね」(ぐに)

:「とっても幸運だったと思うよ、俺。あと頬が痛い」(効果音したぞ)

光秀:「頬は苦手ですか?ではこのあたりは?ここは?」

:「あ、脇腹は弱いんだって!やめ…っ」

光秀:「ククク…敏感でいらっしゃる」

佐助・政宗:「明智テメ、コノヤロー!それは俺の役目だ!」

幸村:「はははは破廉恥でござるぅぅぅ!」





12分と32秒後。
(32秒と言うのは光秀の触手から逃れたが息を整えた時間)





:「とにかく、俺が脱ぐってのは無し!却下だ、却下」

佐助:「えぇー」

政宗:「Ee−」

幸村:「なんとっ」

光秀:「ふぅ、つまらないですね…」

:「えぇーって……常識人が反逆者扱いなのは何でだ」

光秀:「つまるところは皆、貴方の素肌を拝みたいんですよ」

政宗:「Me too!」

佐助:「そうだそうだー」

:「この12分の間に何があったお前ら」

幸村:「なに、話せば解る御仁だっただけのことでござる」

光秀:「そうですよねー」

政宗:「だよな」

佐助:「ねー」

:「はぁ成る程。けどお前らなんかムカッとくるね

政宗:「所で、お前は多数決って言葉を知ってるな?」

:「知ってるけど今回は通用しないからな

佐助:「そうはいかないでしょー、例外は無しってね」(けらけら)

幸村:「うむ、殿はまさか不義をなさる方では在るまい」(にこ)

政宗:「まさか連載の主人公が社会規範に反したりしねーよな」(ニッ)

光秀:「できるなら貴方の血だけは見たくないのですが…」(ニヤ)

:「お前らの笑顔ってそんなに怖かったっけ…?」

佐助:「そんじゃ、多数決といくぜぇ!手ぇ挙げろよ!
    ちゃんのお立ち台が見たいヤツ!」

政宗:「……」

幸村:「……」

光秀:「……」

:「何気に手を挙げやがって手前等!」

政宗:「Okay!賽は投げられた!It’s time!
    野郎共、の主導権は早い者勝ちだ、You see?」

モブ♂:「Yeaーh!」

:「この声は聞き覚えがあると思ったらお前のオープニングかよ!
     って、ちょ、お前ら!何気に捕獲体勢か!俺は獲物か!」

政宗:「ってことだ、。たまには可愛い顔見せてくれても良いんじゃねーか?」

佐助:「そうそう。連載じゃ殆ど無敵なんだし?」

幸村:「某も殿を撫で回す側に回りとうござる」

光秀:「さん、貴方の素肌は随分と紅が映えそうだ
    私の刃で貴方に傷を付けたいな…」

:「ふ、普通に怖い!」(特に最後!)





こうして一人のお姫様と4匹のケダモノたちはデッドチェイスを繰り広げました。
ある時は屋根裏、ある時は厩、そしてある時は池の中と場所を移し、フィールドが無限大に広がっていき、 仕舞いには太陽も呆れて顔を隠し、白粉で塗りたくって真っ白になった今川の様なお月さんが顔を出すと、 見かねた勘助と小十郎さんとかすがさんと忠勝にゃんが人知を超えた力でケダモノを片してくれました。
しかしお姫様の怒りは止みませんでした。しっちゃかめっちゃかになった服を勘助になおして貰いながらも、 ぐったりとしてしまったケダモノたちをいつまでも 蔑み続けました。(そしてそのケダモノのうちの一人、銀糸の男は微笑んでいました)
その晩は美しい月明りに付け加え、怒りの赤に染まったBASARA技が炸裂したとのことです。